我が国は高度成長時期に導入又は開発した多くの技術・製品により世界に冠たる先進技術国になりました。しかしその後バブル崩壊を経て長期間のデフレ経済になりました。
この間、独自の大規模な技術開発や事業化は進まず、従来技術の改良や改善は行われましたが、新規分野、特に環境分野における技術開発は欧米や新興国に遅れを取ることになりました。 そして近年、世界的な環境問題が地球温暖化や海洋汚染問題として大きく取り上げられるようになり、これまで先進国のGDPを牽引してきた化石燃料や化石資源から生まれたプラスチック類が環境負荷物質と認識され、これらの削減に各国が取組まなければならなくなりました。
我が国はGDPで世界第3位ですが、プラスチック消費量は世界第2位であり、CO2排出量は年間約11億5000万トンと国土の大きさから比べると圧倒的に他国に比べ負荷物質の多い国になります。 また化石資源の約98%を輸入に依存しており、今般のような原油高や極端で急激な円安になると、一気にコストが上昇し、何十年も続けてきたビジネスモデルを変えざるを得ない事態になりました。
当社は設立から26年、これまでどこにもない新たな素材ビジネスを実現するため、創業来国内に大量にある未利用バイオマス資源を主原料にすることを目標に、多岐にわたる技術開発に取組み、結果として損紙や廃棄紙といった製品化されなかった紙を主原料に微細なパウダーに加工し、合成樹脂と混成させる技術・製品を開発し、事業化しました。さらにこの技術を応用し、低温熱分解にするバイオマス燃料製造技術を開発し、事業化しました。
当社はこれまでの26年と変わらず、国内未利用バイオマス資源を主原料とした新技術・新製品の開発、事業化に今後も全力で取組み、新たな日本型ビジネスモデルの構築と全国への普及拡大を目指して参ります。こうした考えをお持ちの経営者の皆様も数多くおられると考えており、当社とご一緒に環境対策の新分野・新領域に進んでいただきたいと思います。数多くのパートナーシップが我が国の環境対策を早く進めることができると確信しています。
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